毎日みてあけ?たい猫の健康チェック法~かかりやすい病気とその見つけ方

愛猫にはいつまでも健康でいて欲しいですよね。しかし、猫は病気になっても症状を隠す動物なので、気をつけていても病気のサインを見逃してしまうことが多いです。今回は自宅でも簡単に確認できるポイントを解説しますので、ぜひ日頃愛猫と遊ぶ時にチェックしてください。

猫は体調が悪くなると、目に異常が出やすいです。特に、人間には無い「第3のまぶた」と呼ばれる第三眼瞼(瞬膜)が特徴的です。第三眼瞼は正常では目の内側に収まっていて外からは見えませんが、第三眼瞼が出ていると猫の体調が悪いことを示すサインです。

その他にも、まぶたの内側が腫れると結膜炎、白目の部分が黄色がかって見えると黄疸であることを示します。また、角膜が傷つくなど目に痛みがあると、まぶしそうなショボショボした目になります。

口を見るのは少し難しいですね、多くの猫は口を開けられるのを嫌うものです。頬の部分を上に上げるようすると、比較的簡単に観察できます。歯肉の色は通常血色の良いピンク色ですが、黄色いとやはり黄疸、そして薄いピンクだと貧血を起こしている可能性があります。ただし、これらの色の変化は僅かなので、日頃から健康な状態の色を覚えておく必要があります。

猫は歯肉炎が多く、進行すると痛みで食が細くなってしまいます。定期的な歯磨きや、歯石取りの処置を受けることで悪化を防ぐことができます。口を開けた時に歯の状態も一緒にチェックしましょう。

口臭

猫は肉食動物であり、キャットフードにもタンパク質が多く含まれるため、動物的な口臭がします。腎臓病があると、胃炎も併発しやすくなり、その結果口臭が悪化します。また猫は口の中に悪性腫瘍ができることもあり、同様に強い臭いを発します。

耳にダニや真菌などが感染すると悪臭が発生します。見える範囲で耳の中をガーゼで拭き取り臭いを確認しましょう。スコティッシュフォールドやアメリカンカールなどの猫種は特に耳の病気になりやすいので注意です。

その他には、耳を触れて体温を推測することができます。親指と人差し指で軽く挟み、日頃から愛猫の耳の正常の温度を覚えておきましょう。いつもより熱いと感じた場合は、実際に体温計で確認しましょう。

体型

猫は体がふかふかの被毛に覆われているため、体型がわかりにくいです。そのため気が付いたら肥満になっていた、ということも。肥満になると糖尿病、便秘、膀胱炎などの病気のリスクが高まります。猫の肋骨を触ってみて、どこに肋骨があるかわからない場合は肥満の可能性が高いです。

反対に、軽く撫でただけで骨の感触がわかる場合は痩せ過ぎになります。体型は自宅で判断するのが難しいことが多いので、一度動物病院で愛猫の理想体重を計算してもらうと良いでしょう。

しこりがないか

お腹や皮膚にしこりができた場合は触ることで、いち早く気がつくことができます。猫は乳腺のがんが多いので特に注意しましょう。猫は乳頭が8つあり、腋から後ろ足の付け根まで全体に乳腺がありますので、広い範囲をチェックしましょう。

また、肥満細胞腫という腫瘍は皮膚に数ミリのしこりを形成します。僅かなしこりでも、早めに獣医師に相談しましょう。

毛並み

健康な猫がサラサラの毛並みなのは、時間をかけてお手入れをしているから。猫にとって毛づくろいは、人の身だしなみや、お化粧のようなものと言われています。私たちも体調が悪い時は身だしなみをする元気も出ませんよね。猫の毛並みがばさついていると、何らかの異常が隠れている可能性があります。

飲食の把握

食欲が減っていないか数字で把握するために、どのくらいフードをあげているか計っておきましょう。メモリ付きのカップや、量が調節できフードフィーダーを使うと便利です。

また、水分摂取量を計ることは難しいですが、水分摂取量が増えると尿が増えるので、トイレ掃除の時に尿量を意識しておくと良いでしょう。

排泄物

尿は量の他に1個当たりの大きさ、色をチェックしましょう。猫砂の塊が小さいと、愛猫が排尿時に痛みなどでうまくおしっこを出せていない可能性があります。便に関しても同様に、硬さ、色、量をチェックしましょう。

また、トイレをしている時に苦しそうではないか、頻繁にトイレに行っていないかなど、行動の変化を見逃さないことも大事です。

その他

鳴き方の変化、嘔吐、咳、くしゃみ、歯ぎしり、食べ方が変、歩き方がおかしい、寝ている時にビクッとなるなど、気になる症状がある場合はビデオに撮って獣医師にチェックしてもらうと良いと思います。「飼い主さんは咳だと思っていたらくしゃみだった」ということも多く、猫の症状を正しく把握することは意外と難しいです。

また、嘔吐に関しては人間とは大きく解釈が異なります。人間が嘔吐した場合は何かしらの病気を疑いますが、猫は生理的な嘔吐といって病気でなくても嘔吐をする動物です。その頻度も猫の個々によって違うので、回数だけで判断することができません。

元気な時や若い頃に比べて嘔吐が増えているのか?嘔吐後に元気がないか?最近体重が減っていないか?などの情報と合わせて判断をする必要があります。

まとめ

いかがだったでしょうか、今回紹介した方法は実践するのは少し難しく感じたかもしれません。獣医学部の学生でも、講義で習っただけではどの歯肉の色が正常で、どの色が黄疸なのか正確に判断することは難しいです。

実戦を積むことで動物の異常に気がつけるようになります。猫の飼育歴が長い方は他の猫と比べて、おかしいなと気がつくこともあるように、経験がとても大切です。猫飼育歴が短い方でも、まずは健康な時から愛猫の正常な状態を意識してチェックする習慣をつけることが、良い猫オーナーへの一歩になると思います。