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今から40年ほど前、犬の平均寿命はわずか3~4歳だったとか。
それが今では15歳前後といいますから、犬は驚くほど長生きができる時代になりました。
愛犬の長寿は嬉しいことに間違いありません。
しかし、その一方で犬の高齢化による認知症(痴呆)が増えているのをご存知ですか?

見過ごされてしまいがちな認知症の症状

認知症には「これ」というわかりやすい症状がありません。
加齢によって少しずついろいろな機能が衰えていくため、初期の段階では見逃してしまいがちなのです。
もしも「うちの犬も年をとったなぁ」と一度でも感じたことがあるなら、いますぐ愛犬の様子を観察してみましょう。

犬が認知症になると、こんな行動をとることがあります。

  • 原因が見当たらないのに、なぜかずっと単調な声で鳴き続ける。
  • ぐるぐると円を描くようにして歩き続ける。
  • よく知っている場所で迷子になる。
  • 夜中にいつまでも歩き回ったり、夜鳴きがやまない。
  • 温和な犬だったのに突然攻撃的になることがある。

このような行動は、認知症と関連付けやすいですよね。
しかし、以下のような場合はどうでしょうか?

  • 日中の睡眠時間が長くなり、夜間に起きていることが多くなった。
  • 散歩に連れ出しても、ひたすら真っ直ぐ歩いているだけ。
  • 狭いところに潜り込み、自力では出られないことがある。
  • 呼んでも反応しないことがあり、なぜてもあまり喜んでくれない。
  • 大好きだったオモチャにあまり反応しなくなった。
  • 障害物を避けられないことがある。
  • 学習したはずのことができなくなった。
  • 排泄を失敗することがある。

こういった行動は「もう若くはないのだから仕方がない」と見過ごされてしまうことがあります。
しかし、認知症の症状である可能性が高いのです。

認知症を防ぐためのポイント

愛犬の行動に加齢による衰えを感じたら、すぐに認知症の予防を開始しましょう。

1.犬の生活に刺激を与える

単調な毎日は認知症のもと。飼い主が意識して犬の脳と体に適度な刺激を与え続けることが予防につながります。

  • 新しいコマンドや芸を教える。(できなくても教える過程が大事)
  • 散歩のルートを日替わりにする。
  • 早歩き、遅歩き、ランニングなど、いろいろなリズムをつけて散歩をする。
  • 今までに行ったことのない場所へ犬を連れ出す。

2.時間の感覚を取り戻させる

日中に睡眠をとりすぎると、夜間の徘徊や夜鳴きの原因につながります。
昼間はしっかりと陽の光を感じさせ、いろいろな刺激を与えることで
日中の睡眠時間が短くなるようにコントロールしてあげましょう。
それによって、夜間に睡眠をとりやすくなります。

3.サプリメントや薬で改善を図る

飼い主さんの手で実行可能な刺激を与えつつ、サプリメントなどを取り入れることにより、
認知症を予防したり症状の進行を遅らせることができるかもしれません。
また、体調によっては薬によって症状をやわらげることができる場合もありますので、
まずはかかりつけの獣医師に相談することが大切です。

認知症を予防して、楽しいシニア犬ライフを!

せっかく愛犬が長生きできる時代になったのです。
最後の最後まで楽しく暮らすことができたら、こんなに嬉しいことはありませんよね。
そのためにも、普段から衰えの兆候を見逃さないよう注意し、認知症が進む前に対処することが一番です。