愛犬の爪切りをするときに、飼い主を悩ませるもの――。
それは、黒い爪ではないでしょうか。白い爪のように血管が透けて見えないため、黒い爪を切るときはつい及び腰になりがちです。
しかし、爪が長いままではとても危険。爪が折れたり欠けたりするだけでなく、フローリングでスリップして転倒したり、階段から落下したりと、大ケガの原因になるかもしれないからです。
そんな飼い主泣かせの黒い爪を、なんとか上手に切る方法はないのでしょうか。

爪切りの前にまずはじっくりと観察を

前足の爪8本と狼爪が2本、後ろ足の爪が8本と狼爪がある場合は2本。最大で合計20本ある犬の爪の色を1本ずつよく観察してみてください。黒い爪と一口に言っても、よく見るとその黒さに違いがありませんか?

真っ黒なようでいて、よく見ると爪の一部が白みがかっていたり、薄めの褐色ということもあります。
もし、少しでも白っぽい、もしくは黒味が薄い爪があるなら、これらの爪の血管の位置は見えるかもしれません。まずはその爪を明るい場所でしっかりと確認してみてください。

昼間の明るい光の下でも見えにくい場合は、懐中電灯が役に立ちます。犬の爪を1本ずつ懐中電灯にかざしてみると、血管の位置が薄っすらと見えることがあるのです。爪の真下や真横など、角度を変えて懐中電灯にかざしてみてください。

真っ黒で血管がどうしても透けて見えない爪

1本でも血管が透けて見える爪を見つけたら、その爪の血管の位置がある程度はガイドラインになります。しかし、爪のどの位置まで血管が伸びてきているかは、一律に同じというわけではありませんよね。他の爪を同じ長さまで切りそろえていいのか、迷うところではあります。

そこで、もう一度懐中電灯にかざしてよく見てみてください。爪の先のほうと根元では、質感がほんのわずかに違っている境目がありませんか?

これは、以前にカットした位置。ぱっと見ではわからなくても、強い光にかざしてみると微妙な質感の違いを感じやすくなるのです。
この質感の差を見つけることができたら、以前とほぼ同じ位置で爪を切ることができるかもしれません。

どうしても爪を切る位置がわからないときは

愛犬の爪があまりにも真っ黒すぎて、どうがんばってもどこでカットしていいのかまるでわからない。そんなときは無理をせずに、トリマーさんや獣医さんにお願いして、短くカットしてもらったほうがよさそうです。

そして、しっかりと短くしてもらった爪をすべて撮影して、画像に残しておきます。その後は画像を参考にしながら1ヶ月に1回程度爪きりを続けていけば、爪の中の血管が長く伸びてしまうことはまずありません。

犬の爪を上手に切るコツ

黒い爪に限った話ではありませんが、犬の爪切りを成功させるコツは、飼い主がリラックスした状態で爪切りをすることです。犬は飼い主の気持ちに敏感な生き物。飼い主が出血を恐れて戦々恐々としていれば、犬もつられて不安でいっぱいに。その結果、過度に爪切りを怖がる犬になってしまうのです。

飼い主がリラックスして爪切りをするには、こまめに爪切りをして慣れるしかありません。定期的に爪切りをしていれば血管も伸びないので、結果的には一番安全に爪切りができるのです。