猫も、生活上のプレッシャーを感じると精神的な緊張が走り、ストレスが発生します。単独生活者であった猫は1匹で生き残るため警戒心が強くなりました。そのため知らない場所などに行くと、まず身の安全を考え、部屋の隅に移動します。野生環境ではこの警戒心のおかげで、生存率を高め、猫は世界の多くの地域に適応することができました。一方、強すぎるストレスは体調を崩す原因にもなります。特発性膀胱炎や、猫伝染性腹膜炎などはストレスが発症に関係していると考えられています。では、人と暮らす中で、どのようなことがストレスになるでしょうか。

引っ越し

猫の最大のストレス要因の1つが引っ越しです。猫は家に懐く、といわれるように慣れ親しんだ環境を自ら出て行くことはありません。新しい家に移動すると、家具の下にもぐって出てこないこともあります。猫が安全を確認すると自然と自由に出てくるようになりますが、猫によっては慣れるまで2週間以上かかることもあります。

気が合わない猫

気が合わない猫の存在は引っ越しと並び大きなストレス要因になります。私達同様、猫にも相性があります。新しい猫と突然一緒に住むことになると、数日間はお互い緊張状態が続きます。新しい猫を迎えいれる時は最初から面会させるのではなく、まずは新しくやってきた猫はキャリーの中から出さないなど、ゆっくり距離を縮めましょう。特に猫同士の第一印象はとても大事です。

過剰な多頭飼育

仲の良い猫同士であっても、頭数が多すぎると落ち着きません。猫には一人でくつろげるパーソナルスペースが必要です。猫の頭数は「部屋の数−1以下」に抑えましょう。一般的な日本の住居であれば3匹ぐらいになると思います。

騒音

工事音などは防ぐのが難しいですが、大きな音がストレスになります。猫に必須のトイレや食事スペースは、静かな場所に設置しましょう。その他地震や落雷の音がトラウマになってしまうこともあります。

不潔なトイレ

私たちもそうですが、清潔でないとトイレに行きたくても我慢してしまいます。猫は特にきれい好きな動物です。猫によっては、汚いトイレでも使ってくれますが、より良い環境を目指すのであれば常に清潔にしておきましょう。

来客

年末の親戚の集まり、ホームパーティなど知らない人が来ると猫は緊張します。敏感な猫では宅配便が来たチャイムの音だけでも奥に逃げ込んでしまうことがあります。人が集まる時は、猫は静かなお部屋に移動させ、できるだけ来客の前に連れて行くのは避けましょう。

移動

ペットホテルなどに移動する場合は車か電車を利用することが多いと思います。エンジン音や揺れなどでストレスを感じるでしょう。移動する時は、いつも使っているタオルをキャリーに一緒に入れるなど、少しでも落ち着くような工夫をしましょう。

動物病院

動物病院に行くことを嫌う猫は多いです。一度嫌な思いをすると覚えているため、中には、キャリーに入れようとしただけで逃げてしまう猫も。待合室が犬と別々であったり、スタッフが猫の扱いに長けているなど、できるかぎり、猫に優しいキャットフレンドリーな病院を選びましょう。

その他、シャンプーも猫は嫌いなことが多いです。人からすると体を洗わない方が不快感を感じますが、猫はそうとは限りません。常に猫目線に物事を考えると、よりストレスを減らしてあげることができるでしょう。