図1 ペットワンダーランド Webでリプレイ 2016.10.2 OnAir
 

ゲスト

NPO法人アナイス代表

平井潤子さん

 

ナビゲーター

成城こばやし動物病院 小林元郎(もすけ先生)

どうぶつ大好き声優 武田佳子(よしりん)

 

今回のゲストは人と動物の防災を考えるNPO法人アナイス代表の平井さんで、2回目のご登場です。前回は同行避難をテーマとしたイベントの告知でご出演いただきましたが、そのイベント開催中に熊本地震が発生。平井さんは急遽現地に飛び情報収集をされてきました。今回は平井さんが実際に体験されてきたことを私たちは教訓としてどう活かすべきか、もすけ先生とよしりんがお伺いしました。

   

(よしりん:以下「よ」)平井さんのご出演は2回目ですよね。今年4月、同行避難をテーマにしたイベントの案内でいらっしゃいました。

 

(もすけ先生:以下「も」)平井さんは今年5月の熊本地震の災害地に行かれて、いろいろな情報を蓄積されていると聞きました。今回はその知見を共有したくて番組に来ていただきました。

 

(平)今回の熊本地震では、ラインやツイッターといったSNSの影響を強く感じましたね。そのおかげで被災地からいろいろな情報発信ができるし、伝達も早くなりました。一方で、情報のやり取りがあまりに活発なことから来る問題もありました。

 

(よしりん:以下「よ」)どんな問題ですか。

 

(平)ツイッターで情報が拡散されますよね。でもその後、情報の内容が変わっても、一度拡散された情報はそのまま拡散され続けてしまいます。

 

(も)昨日の情報が今日は変わっているのに、昨日の情報がそのまま拡散され続けてしまうわけですね。

 

(平)そうです。ペットと同行避難できるかどうかといった情報で、現在は同行避難OKの避難所でも、過去はダメだったという情報が延々と流れていたり、同行避難はできていたのにペットと一緒に室内に入れないので「同行避難不可」と勘違いして誰かが情報を流して、それが拡散していたりといった例がありました。そういう情報を見て、「だったら私はその避難所には行かない」といった飼い主さんも出てきてしまいますよね。

 

(も)SNSの便利さと、情報の取捨選択の難しさがありますね。

 

(よ)その人が善意で情報発信していても、それから情報の内容が変わったり、そのまま拡散したり、ということがいっぱいあったでしょうね。

 

(も)刻一刻と状況が変わるけど、SNSの発信がそれに追随できないという問題もありますね。

 

(平)発信する方も受信する方も解釈の違いは千差万別です。発信する側は気をつけなければいけないし、受け取る側もこれはいつの情報なのかなど確認する必要があると思いました。

 

(よ)「同行避難」と「同伴避難」という言葉が使われていたようですね。

 

(も)実は、私も東京都獣医師会で災害を担当していて、一年くらい前から「同伴避難」という言葉を聞いたり見たりするようになりました。

 

(平)「同伴避難」という言葉は、室内で飼い主とペットが同居するという意味で使われ始めた言葉のようですね。今回の熊本地震では「同伴避難」という言葉は私自身もたびたび耳にしています。

「同行避難」については、環境省が出したガイドラインに定義された言葉で、危険な場所から安全な場所に飼い主がペットともに一緒に避難するということで、室内同居を意味する言葉ではありません。避難所それぞれに事情があるのでペットが室内に入れないケースもあれば入れるケースもあり、安全な場所まで行くというのが同行避難の意味です。

 

(も)同伴避難は、建物の中には入れなくて、クルマの中で過ごしてエコノミー症候群になるといった健康障害があったので、動物も室内に入れようという動きなのかな。

 

(平)自分が飼っているかわいいペットと一緒にいたい手元に置きたい。避難所で飼育スペースにペットを預かってもらうという選択もあるけど、それは心配という気持ちがあるように思います。ただ熊本では何か所かの避難所に訪問したのですが、少なくともどこも室内同居でした。訪ねたのは2回目の本震があった3日後でしたが、そのときから避難所では飼い主さんとペットが室内にいらしたんですね。

 

(よ)そうなんですか。

 

(平)ただし、避難生活が長引くとペットとずっと一緒にいることが難しくなることもあるんですね。避難所から出て罹災証明をもらいに行くとか、会社にも顔出さないといけない、そういうときにペットを置いていかないといけない。連れて行けないとしたら、ペット飼育スペースがきちんとあって、安心できる場所も欲しいという希望も出ていたんですね。

 

(も)災害にあってない状況で考えるときと、現場とではぜんぜんイメージが違いますね。

 

(よ)時間とともに、飼い主さんの気持ちも変わるわけですね。

 

(平)いろいろな状況が刻々と変わっていきますから、そういう変化に対応して飼育スペースを設けるなど、避難所の対応も変化していくことは必要だと感じました。

         

関連情報

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■ペットワンダーランド

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