皆さんは、ねこちゃんの「乳腺腫瘍」と言う病気は知っていますか?

実は診察に来られた時には、ほとんどが「悪性」と言う結果になる事が非常に多く、注意していただきたい病気の1つです。

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転移も早い病気のため、飼い主さんに早期発見をして頂きたいので、今回は「乳腺腫瘍」についてご説明していきたいと思います。

まず、何故この病気になるのでしょうか?

実は、ねこちゃんの乳腺腫瘍の原因は不明だと言われています。

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ただ1つ言える事は、「避妊手術を行っていないねこちゃんに多い」という事です。

早期に避妊手術を行ったねこちゃんと比べて、およそ7倍の危険率があると言われています。

このことから、女性ホルモンが関係していると思われますが、学術的にはわかっていないことが事実です。

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では、飼い主さんが早期発見する為には、どんな知識が必要なのでしょうか?

以下のような知識を持つと良いと思います。

ねこちゃんの乳腺腫瘍で最も知っておくべき事は、乳腺腫瘍と診断されたとしても、約80%が悪性の乳癌であるということです。

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悪性腫瘍は進行度が速く、他の臓器にも転移していきます。

例えば、肺への腫瘍の転移が早いことも言えます。

肺転移や胸部への侵襲が広範囲に及ぶと、胸水が溜まってきます。

これにより、胸膜炎によって呼吸不全を起こすこともあります。

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このようにならないために、早期発見する方法の1つとして、人間同様「しこり」を見つけたら要注意です。

しこりは、通常乳房付近の皮膚下に、硬い結節状のものが一箇所みられます。

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腫瘍は皮膚に癒着していることが多いので、しこりがみつけにくい事も十分に考えられますが、少しでも「しこり」かもと感じた硬いものがありましたら、病院にご相談下さい。

 

この病気が進行すると、腫瘍性血栓や血液還流の低下(循環障害)によって浮腫を生じる他、太腿が腫れて不快感を伴うこともありますので、大変な事になります。

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さらに、複数の乳腺に病変が及んでいる事が多く、全身状態も異常を示すこともあります。

貧血や腹水貯留、白血球増多症、子宮疾患などを伴うことも考えられますので、飼い主さんが日ごろのスキンシップで十分に気を付けてあげて欲しいです。