最近ネット上で話題の「猫転送装置」。床にテープなどで輪を作るとその中に猫が入るというものですが、これは本当なのでしょうか?
ネットを見ていると輪の中に入る猫もいれば、ほとんど無視をする猫もいる様子。

さっそくイヌモネコモ編集部も自宅で試してみました!

家にあったマスキングテープで床に円を作ってみます。
すると、さっそくわが家の猫(スコティッシュフォールド/オス/7才)がやってきました。

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(輪を見つめていますね)
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(感触をチェック…)
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(おや!これは…!!)
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(入りました!なぜか若干ドヤ顔にも見えます!)

やはりこの「猫転送装置」は効果があるようですね。
それにしても、猫が段ボール箱など狭い場所を好むことはよく知られていますが、このように周りが囲まれているわけでもない、ただの床に作られた円の中にも入るというのは不思議ですよね。
そこで、この猫の習性について、猫の病院Syu Syu CAT Clinicの副院長である山本宗伸先生に聞いてみました!

【獣医師・山本先生の見解】なぜ猫は輪に入りたがるのか?

ご存知の通り猫は段ボールや紙袋の中に入ることを好みます。これは大型ネコ科動物のライオンやトラにも相応のサイズの段ボールを差し出すと中に入る事から、ネコ科共通の習性といえます。
なぜ段ボールの中に猫が入りたがるのか、それは猫が待ち伏せ型捕食動物であるため身を潜めるためともいわれます。また、人間でも電車のシートの端を好む、カフェの席選びでも中央よりも角の方が落ち着くという経験はあるでしょう。背後まで意識を配らなければいけない中央よりも壁の近くの方がプライベートを確保できるため、隅を好むことは人間でもみられる行動です。猫も段ボールに入ると落ち着くのでしょう。

しかし、この人工的に作られたサークルは身を隠す事も、守る事もできません。
それでも猫がこの不思議なサークルに入る理由を考えてみました。

猫は好奇心旺盛だから?

1つは、猫は非常に好奇心が強い動物です。通常このようなサークルは自然界には存在しませんし、いままで見た事も無いでしょう。
猫は初めて遭遇する「動物」に対しては、非常に警戒します。新入りの猫であったり、人間の赤ちゃんなどは自分から近づくことはあまりないでしょう。
しかし、新しい家具やインテリアなど「動かないもの」に対しては積極的です。まず匂いを嗅ぎ、少し触れてみます。猫にとってこのサークルは非常に興味深い物体なのではないでしょうか。

入ってみて居心地を確認している?

しかし、それだけでは中に入るところまでは説明がつきません。
2つめの仮説として、猫はあまり眼が良くありません。猫は近視といわれ、人間の視力検査では0.3ぐらいしかありません。また、色の見分けも苦手で、赤系の色は殆どみえていない2色の世界をみているともいわれます。
そのため、これがサークルなのか、マットなのか、はたまた隠れる事ができるスペースなのか、見分けがついていない可能性があります。
猫はマットやタオルなど居心地の良い場所をみつけるのが好きですから、とりあえず中に入ってみて、居心地を確認しているのかもしれません。実際入ってみると隠れる事も出来ず、居心地も変化なく、驚いて硬直しているのかもしれません。

人間は情報の8割近くを視覚から得るといわれていますが、猫は視覚に頼るのは2〜3割で匂いや音からの情報を重視しています。人間からみるとただの輪っかですが、猫にはミステリーサークルに見えているのかもしれません。


以上が山本先生の見解でした。

確かにわが家の猫も、その後しばらく円の中に入っていたものの、それ以降は興味を失ってしまったみたいでした。やはり物珍しいというのが大きかったのかもしれませんね。

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(居心地を確認していたのかな?少し不満そうにも見えます…)

好奇心旺盛で、とにかく新しいものの中に入ってみようと思う猫ちゃんであれば、このような輪っかの効果があるのかもしれませんね!