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ネット上には犬に比べて猫を扱ったニュースや記事、サイトが圧倒的に多いです。
私もそうしたニュースサイトや自分のブログで猫について書くことがありますが、あまりの反響に驚くこともしばしばです。

実際の飼育頭数はネコ974万300頭に対して、イヌ1,008万7,200匹頭とイヌの方が僅かにリードしています(平成25年度ペットフード協会)。
しかし、検索エンジンgoogleで「犬」と検索すると、9,130万件ヒットするのに対して「猫」を検索すると2億1,100万件ヒットしました。
ネット上では猫の大勝です。なぜこのような逆転現象が起こるのでしょうか。


猫好きは全ての猫が好き

犬といっても様々な犬種がいます。体重2kgのチワワから体重60kgのグレート・デーンまで。
実に体重で30倍です。
そしてチワワの愛犬家はグレート・デーンの写真やニュースにはあまり興味がないでしょう。
これは極端な例ですが、犬は犬種ごとに人気が分散してしまうので、犬ニュースや、犬サイトはアクセスが伸びないのではないでしょうか。

それに比べて猫種は違いがわからないとよく言われます。
確かにボンベイという光沢のある黒い毛並みを持つ猫と、ミックスの黒猫を見分けるのはよほどの猫好きでなければ困難でしょう。
有名な猫種でもメインクーンとノルウェージャンフォレスキャットを確実に見分けるのも難しいです。

そして最大の猫種メインクーン(5〜10kg)は最小の猫として知られるシンガプーラ(2〜4kg)と比べると最大5倍程の体重ですが、犬ほどの違いは見られません。

よって猫好きは「この猫種が好き!」というこだわりがなく、アメショオーナーでもミックス猫の動画に癒され、ついついページを開き、面白ければTwitterやFacebookで拡散するのでしょう。
その結果、猫関連のページの方がアクセス数の伸びが良く拡散されやすいので、ネットでは猫が人気のように感じるのでしょう。


みんな猫について議論したい!

猫はときおり人間には理解できない不思議な行動をします。
私も診察中に「なんでうちの猫は勉強していると邪魔するのですか?」「虫を捕まえてくるのはなぜですか?」など色々な質問を受けます。
「虫を捕まえてくるのは飼い主を子猫だと思って世話をやいている」など様々な仮説があるので、私は飼い主さんにそういったお話をします。
しかし実際になにを考えているのかは猫にしかわかりません。

そういったミステリアスな猫の行動について、みんなで話し合うのも面白いですよね。
インターネットは討論しやすい環境なので、猫はかっこうの議題になります。
ミステリアスで自由奔放な猫はネタが尽きることがないでしょう。


猫はクールさとユーモアさのギャップも持っている

猫は大きな目と小さな鼻をもっており、顔つきがクールです。
その一方、ちょっとドジな猫の面白写真や動画もネット上には沢山アップされています。
人間でもクールな外見の人がちょっとしたミスをすると、いつものクールさとのギャップで愛嬌を感じます。
猫はまさにこのギャップが素晴らしく、なにげない写真でも面白く感じます。
「のせ猫」として有名なシロちゃんもこのパターンでしょう。
手にみかんを乗せただけであんなに愛嬌があるのは猫だけでしょう。

<参考>かご猫Blog


自分のうちの猫を自慢する場所がない

犬は毎日の散歩はもちろん、トリミングサロンやドッグカフェ等外出する機会も多いでしょう。
そこで愛犬が褒められようものなら、飼い主さんは1日ご機嫌になってしまうでしょう。

しかし猫には、そういった機会があまりありません。猫カフェは猫を連れて行く場所ではなく、猫を見に行く場所です。そして室内飼いの猫は外出が嫌いな猫が多いです。最近は犬のようにリードをつけて散歩している猫をみることもありますが、散歩をする猫は圧倒的に少数です。

猫自身が外にでないので、愛猫自慢をする場所がネット上にしかなく、SNSやブログに猫の写真や動画をアップするのではないでしょうか。
今日も多くの猫画像がネット上にあげられていることでしょう。


ネットユーザーと猫は似た者同士?

ネットユーザーというと今の時代ほとんどの人が当てはまるので、ここではインターネットを使って積極的に意見や情報を発信するコアなネットユーザーについて話します。
ブログを書いている人や、Twitterでつぶやく回数が多いネットユーザーは猫と性格的に似ているのかもしれません。
猫の性格はしばしば「マイペース」「自由気まま」「変わり者」と表現されます。
統計をとらないとわかりませんが、コアなネットユーザーもこういった特徴を持っている人が多いのかもしれません。
人間は気のあう人と友達になるように自分に似た者を好きになるので、ネットユーザーが猫を好きになるのは自然なことかもしれません。

確かにTwitterやネットニュースをみていると猫ばかりなので、日本は猫派が圧倒的ではないかと錯覚するほどです。
私自身が猫好きなので猫のニュースが特に目につくのかもしれません。
しかしGoogleの検索結果が示すように実際ネット上では猫があふれかえっています。
ネットと猫の相性が意外と良いこと、猫が現代のネットユーザーに愛されていることが理由として考えられます。
これからもネットユーザーと猫の不思議な関係はこれからも続くことでしょう。