ネコが喉を鳴らす時の「ゴロゴロ音」は喉鳴らしと言われ、最近では人間の血圧を下げたり不安を和らげたりする癒し効果があると注目されています。
しかし、ネコのゴロゴロ音は実は一種類ではありません。ネコは状況によって「ゴロゴロ」を使い分けているようです。

B-3_gorogoro
画像出典:futta.net-1534
   

1 赤ちゃん返り「ゴロゴロ」

現在最も広く信じられているのが、ドイツ人動物学者パウル・ライハウゼン(Paul Leyhausen)が提唱している「成長したネコがゴロゴロと喉を鳴らすのは、気持ちが子ネコに戻り幸せや安心感を抱いているから」という説。 ネコを優しく撫でていると気持ちよさそうに「ゴロゴロ」と喉を鳴らしますよね。そんな時やはりネコは幸せな気分のようです。

B-3_gorogoro2
(そうそう、この表情。気持ちよさそうですね!)
 
参考動画:YouTube「喉をゴロゴロ (UNI’s purr sounds)」

表情からも幸せな気分が伝わってきますが、「ゴロゴロ」と喉を鳴らして「気持ちいいニャ~」と表現しているようです。こういう時、私たち人間も幸せな気分になりますよね。

2 要求の「ゴロゴロ」

イギリス・サセックス大学の研究グループが発見し提唱しているのが、要求の「ゴロゴロ」。
「ネコが飼い主に対して何らかの要望を抱いているときによく発するもので、ゴロゴロ音の中に高周波の声を含んでいるのが特徴」という説です。

B-3_gorogoro3
(「ゴロゴロ」と喉を鳴らしているけど、表情が…。)
 
参考動画:YouTube「Cat demonstrates high-pitched “soliciting” purr」

違いがわかりますか?

ネコと暮らしていると早朝にごはんを要求してくることがあり、そんな時はニャーと鳴かずにこういう強めの「ゴロゴロ」音で起こされることがあります(笑)あれはやはり、要求の「ゴロゴロ」だったのですね!高周波の音は人間を不快にさせると言われていますが、ネコはその音で人間をコントロールしているのでしょうか?手強いですね!

参考記事:「ネコののど鳴らす音、気づいて欲しいときは高周波 英研究

3 医学的な「ゴロゴロ」

カリフォルニア大学デービス校の研究チームが提唱しているのが、医学的な「ゴロゴロ」。

「猫のゴロゴロは、骨に含まれる骨芽細胞や破骨細胞を活性化し、骨密度の維持に役立っている」という説です。研究チームは、猫が喉を鳴らすとき吸気相でも呼気相でもほぼ25ヘルツで固定されている点に着目し、この周波数が骨に刺激を与えて新陳代謝を活発化すると気づいたとのこと。

ネコ科の動物は他の動物に比べて骨折などの回復が格段に早いといわれています。そこには、この「ゴロゴロ」音が関係しているようです。

こちらは参考の動画で音を聴いてみて下さい。

参考動画:YouTube「Waveforms transitions in a purring cheetah and a purring domestic cat」

上がチーターの「ゴロゴロ」下がネコの「ゴロゴロ」を周波数で表したもの。
どちらもかなりの低音です。これが骨に刺激を与える周波数なんですね。

ちなみにこれをピアノの鍵盤で示すと以下のようになるそうですよ。

チーターのゴロゴロ音

B-3_gorogoro5

ネコのゴロゴロ音

B-3_gorogoro6
画像出典:Purring.org 
 

ピアノの低音とネコの「ゴロゴロ」音が近い周波数とは、驚きです。

他にも、病院の診察台で見られる「不快のゴロゴロ」、パニックに陥ったときの「鎮静のゴロゴロ」、死の直前で出される「最期のゴロゴロ」など、色々な種類があるそうです。

参考記事:「猫がのどを鳴らす理由

いかがでしたでしょうか。

ネコの「ゴロゴロ」と言っても、色々な種類があるんですね。ネコが「ゴロゴロ」と喉を鳴らしているからといって、必ずしもご機嫌なわけではないようです。
飼い主さんは表情などの様子からもネコの気持ちを察してあげましょう。