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今回のコラムは猫のあくびです。猫写真のド定番といってもいいですね。
かわいい猫というより、目が細くなって牙が見えるので悪魔みたいですが。それでもやっぱり撮りたい写真ですよね。
いくつか撮影のコツがあります。
コラム第四回で「寝ている猫を撮ろう」について書きましたが、あくびはたいていその続きで撮れます。

寝起きを狙う

猫は本当によく寝ています。
スーーッと部屋に入って来て、ポテンと横になったかと思ったら、次の瞬間もう寝ていることもあります。
いつでもどこでも即座に寝ることが出来るポテンシャル。
寝付きが悪い僕からすると羨ましくって仕方がないです。
常に眠気があるのかもしれませんね。だからあくびもよくします。

そのタイミングがいつかは分からないから、撮るのは難しいかもしれない。
でもね、寝起きにはたいていあくびをします。
試しに寝起き後しばらく見てみましょう。なでてもいいです。
伸びをしたり、毛繕いをはじめたりもしますが、数分の内にたいていあくびをするんです。

それを出来ればベストのタイミングで撮りたいですね。ずっとファインダーを覗いているのも疲れます。
そこで、注意深く見ていると分かるのですが、猫はあくびをする前に顔をすぼめるんです。
顔が内側にキュッと寄るというか、ドラえもんのスネ夫みたいになるというか(笑)。
いきなりあくびがはじまるわけではないんですね。

寝起きにカメラを起動しておいて、このキュッの瞬間にピントを合わせるとベストのタイミングで撮影することが出来ます。

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(コンデジで撮影。いい顔していますね)

連写で撮る

カメラにはたいてい連写モードがあります。コンデジにもスマホにもあります。
連写で撮るのであれば、安いデジタル一眼よりもスマホの方が一秒間に撮れる枚数は多いです(スマホに搭載されている高速連写機能をバーストモードと呼びます)。

あくび撮影はタイミングですので、瞬発力が必要。いつも手元にあるスマホが一番撮りやすいのかもしれませんね。

タイミングさえつかめば、ベストの瞬間は連写で簡単に撮れます。
連写のスピード(1秒に何枚撮れるか)については、カメラの『仕様』の欄に書かれています。
『連写 5コマ/秒』といった感じに。
iPhoneの前機種、5Sの連写速度を調べてみたら、10コマ/秒でした。つまり1秒間に10枚も撮れるんですね。
めちゃくちゃ速いです。
僕がこの連載で掲載している写真は主にデジタル一眼になりますが、連写速度を調べてみると1秒間に2.5枚。遅いですね。
それでもあくび写真は撮れますが、これだとiPhoneの方が簡単。

カメラならシャッターを、スマホなら撮影ボタンを押し続けるだけで連写撮影が出来ます。

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(iPhoneで連写撮影)

絞りを開けて撮る

連写もいいのですが、一発にかけるのもありです。僕はこちら派です。
デジタル一眼で絞りを開けて撮ると、背景もボケてとてもキレイに撮れますよ。

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(デジタル一眼で撮影。コンデジと比べるとキレイに撮れます)

知っておきたいカメラの知識〜絞りの基礎

第3回の連載で「感度」について書きました。
『感度をあげるとシャッタースピードが速くなります。シャッタースピードが速いと手ぶれもしませんよ』、と。
猫撮影は基本的にはこのシャッタースピードが速い方がいいです。じっとはしてくれないですからね。

このシャッタースピードを速くするには、もう1つ方法があります。それは「絞り」を開けることです。
「絞り」とは、シャッターを押した時に開くシャッター窓の大きさのことです。
この穴が小さいと、光があまり入ってきません。
逆に大きいと、一瞬でたくさんの光を集めることが出来ますよね。同じ光の量を集めるのなら、この穴が大きい方が速いです。
つまりシャッタースピードが速くなります。

デジタル一眼やミラーレス一眼はこの穴の大きさを自分で細かく調整することが出来ます(コンデジも機種により多少の調整は可能)。

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(デジタル一眼の撮影モードを「A(絞り優先オート)」に合わせます。これによって絞り値を自分で設定することが出来ます。シャッタースピードはカメラが調整してくれます)
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(液晶に「F ○○」とありますが、それが絞り値です。この数字が小さいほど、シャッタースピードが速くなり、猫の一瞬の動きも撮れるようになります)

さて、次回は少し気分転換。
今更ながらではありますが、いつも撮影に協力してくれている我が家の猫ちゃんのご紹介を致します。