B-1_syasin11-1

こんにちは、雨樹一期(あまきいちご)です。
僕の写真家としての活動は主に風景写真ですが、どれだけよくいく撮影スポットでも同じ写真ってまずありません。
もちろん天候などにも左右されますが、切り取り方はたくさんあるんですね。

同じく、猫の撮り方もさまざま。
写真はいきなり上達するものではありませんが、まずはここで書いている撮影方法を参考にして頂いて、連載が終わる頃には今よりも上達していてくれたら嬉しいです。

さて。これまでの連載の中では遠くから「背景を入れて撮る」ことなども書かせて頂きましたが、今回は逆にドンと近付いてみましょう。
「超ドアップ撮影」です。


まずは顔をきれいにしてあげて

ドアップで撮りますからね。お顔はキレイにしてあげましょう。

特に白猫は目立ちます。

ピンクのお鼻は可愛いのですが、黒くなっていたりします。目ヤニも目立ちます。
ティッシュに水を含ませて優しく取ってあげて下さいね。
キレイにしてあげるのは撮影の時に限らず、ですけどね。

クミンはなぜかめっちゃ目ヤニで出やすい体質なので、お湯を含ませた綿棒でちょいちょいと取ってあげています。


コンデジの場合は「マクロモード」で撮る

コンデジにはマクロモードがあります。チューリップの絵のアイコンです。
これは通常より近寄って撮影が出来る機能です。花や昆虫を撮る時などにも使いますよね。
基本的にはどのコンデジでも搭載されていると思います。

次項で説明しますが、接写撮影はデジタル一眼よりも、コンデジの方が簡単に撮れます。

また、iPhoneでも対象から5〜10cmくらいまで寄れるので接写は簡単ですね。

B-1_syasin11-2
(クミンをiPhoneで撮影。まだもう少しくらいなら近寄れそうです)


デジタル一眼のマクロモードは近くに寄って撮影は出来ない

デジタル一眼にもマクロモードがあります。でもコンデジとは違って、近寄ってもピントが合いません。
コンデジからデジタル一眼に買い替えた方は少しここに戸惑ったかもしれません。
デジタル一眼のマクロモードは接写に適した設定(色設定や、ピントを中心に合わせるなど)をしてくれますが、「近寄って撮れる」というものではありません。初心者の方が混乱するだけの、無意味なモードだと思います。昔の僕もそうでした。

ただ、これはレンズの性能にもよります。
レンズにも種類がたくさんあるのですが、「マクロレンズ」があれば近寄ることも可能です(NIKONはマイクロレンズと呼んでいます)。
レンズキットを購入しても付いてきませんので、一般的に持っている方は少ないです。少々、値も張ります。


レンズに接写用のフィルターを装着すれば接写は可能!

「じゃあマクロレンズがないと、デジタル一眼では接写出来ないの?」となりますよね。そんなことはありません。
接写用のフィルターさえあれば対象に近寄って撮ることは可能です。
デジタル一眼をお持ちの方なら、レンズを保護するフィルターをレンズの先に装着されているかと思います。
接写用のフィルターとは、これが虫眼鏡みたいになっているものと思って頂ければ分かりやすいかなと。
今回の記事トップのメイン画像もそれを使って撮っています。

装着すると、虫眼鏡と同じく遠くのものにピントは合わなくなります。
レンズによってピントの合う最短の距離は違いますので、オートフォーカスでピントを合わせながら、被写体に近寄って撮影しましょう。

B-1_syasin11-3
(接写用のフィルターをレンズに装着して撮影。接写撮影するとピントの合う幅がとても狭くなり、鼻に合わせると目がぼけたりします)
B-1_syasin11-4
(接写用のフィルター。フィルターに書かれている「MC+4」というのは倍率の事。この数字が大きいほど近くに寄って撮影が出来ます。
メイン画像はMC+10で撮影)
B-1_syasin11-5
(カメラのレンズの口径に合わせて作られているだけで、虫眼鏡と同じようなものです)

接写用フィルターは名称がメーカーによって違うのですが(ややこしいから統一してくれたらいいのに)、
「マクロフィルター」や「クローズアップレンズ」と呼ばれています。
ネットで検索しても出てきます。ビックカメラやヨドバシカメラでも売っています。価格は1,000〜2,000円ほどです。
フィルターにはサイズ(口径)があるので、お手持ちのレンズと合うものを選んで下さい。

B-1_syasin11-6
(レンズの裏面。赤のアンダーラインを引いたところが口径サイズです。これは52mmなので、レンズフィルターも52mmを購入します)

生後1〜2ヶ月くらいの子猫ちゃんは接写撮影がおすすめ

デジタル一眼のピントが合う最短の距離は、マクロレンズでなければ、30cm前後です(レンズによって違います)。
これより近い距離にはピントを合わせることが出来ません。
でも、子猫のように小さい被写体を撮るなら、もう少し寄りたいところ。

そんな時にも接写フィルターを使いましょう(MC+4くらいがちょうどいい距離になります)

コンデジで子猫を撮影する時も、ピントが合わないようであればマクロモードにして撮影しましょう。

B-1_syasin11-7
(赤のアンダーラインが最短撮影距離になります。このレンズだと30cmです。つまり30cmより近いものにはピントが合いません)
B-1_syasin11-8
(接写フィルターを装着して撮影。子猫は起きているときは動きっぱなしです。しかも動きが読めません。ピントが合うまでたくさん撮りましょう)
B-1_syasin11-9
(どうしても撮れないなら、動き疲れて寝ているところを狙いましょう)

接写は頻繁にするわけでもありませんが、デジタル一眼をお持ちの方は接写フィルターを持っていても損はないと思います。
これさえあれば、花びらや昆虫もきれいに撮影出来ますよ。

B-1_syasin11-10
(MC+4の接写フィルターを装着して撮影)

さて、次回は光を意識した撮影方法がテーマです。
これが写真撮影にはとっても重要になってきます。