B-1_syasin_12-1

こんにちは、雨樹一期(あまきいちご)です。
突然ですが、プロの写真って、アマとどこが違うのか分かりますか?
もちろん構図やピントなどもありますが、一番違うのは「立体感」があることなんですね。
「これいまいちだなー」って写真は、きっとのっぺりと平面的な写真になっているはずです。

この立体感を出すために大切なのが「光」です。
写真は、自然光や部屋の照明に限らず、常に光を意識しましょう。
絵描きの人が筆を使うように、写真は光を使って描くといってもいいくらいです。
それくらい光は大切です。
そこを意識して撮ることで、写真の腕もかなりステップアップしますよ。

窓から入る光でふんわりナチュラルに

猫は日向ぼっこが好きです。
昼間はたいてい、窓から入る光の中で気持ち良さそうに寝ています。
その姿を思い出してみて下さい。やわらかくって、ナチュラルな印象がありませんか?
それは光に照らされると、毛の輪郭が強調されてふんわりするからです。

白い布の上などで撮影すると(猫が寝そうな場所に置いていてもいいですね)、それがレフ版変わりとなって光を反射してくれるので、被写体を明るく撮れます。

B-1_syasin_12-2
(左後方から光が当たっています。胸にはしっかりと陰影があり、光の当たっている部分は毛の輪郭が強調され、立体感のある写真に。さらに奥行きを出す為に、前足をボカして入れています。)
B-1_syasin_12-3
(光が強過ぎると、その部分だけ露出オーバーになってしまいます。この写真だと、ろくちゃん[白黒の猫の方]の足がぼんやりしています。柔らかい印象の写真にはなりますが、薄いカーテンを引いて光の量を調整するなど、工夫してみましょう)

部屋の照明を使って逆光で撮る

夜になれば当然、窓からの自然光はなくなり、照明下での撮影になります。
窓からの光(横からの「サイド光」)があると、陰影の付いた写真を撮ることが出来ますが、部屋の照明だと光は真上からとなるため、のっぺりと平面的な写真になりがちです。

そこで、第6回のローアングル撮影と、前回の超ドアップの応用編。
椅子に座っている猫ちゃんを、照明を逆光にして、ローアングルから超ドアップ撮影してみましょう。
逆光なので顔がやや暗くなりますが、輪郭は光に照らされてふんわりします。

B-1_syasin_12-4
(背景に照明が見えるように撮るのではなく、猫の顔で照明を隠すようにして撮るのがコツ)

逆光でドラマチックに撮る

同じく逆光での撮影ですが、次は上とは違う撮影方法。猫ちゃんをシルエットとして撮影します。

我が家のかわいい猫ちゃん。
しっかりとお顔を撮りたいところですが、写真の1つの表現として、このシルエット撮影はオススメです。
いつものかわいい猫の写真がとたんにドラマチックになります。

明暗差があるほどシルエットが浮かび上がります。外からの光が入る窓際に猫ちゃんがいれば、部屋は暗くしましょう。

B-1_syasin_12-5
(家の電気は消しておきましょう。こちら側は暗く、外は明るいので陰影がしっかりついています)
B-1_syasin_12-6
(上の写真より、さらに引いて撮ることで、シルエットが強調され、奥行き感も出ました。光があまり届かない家なのが効果的になりました)

外でノラ猫を撮るとよりドラマチックになります。
シルエットでも猫だと分かるように、背景はスッキリさせましょう。
ローアングルから撮影、背景は空という形が理想的です。

B-1_syasin_12-7
(フィルムカメラで、夕方にノラ猫を撮影。シルエット撮影は外の猫が撮りやすいです)

知っておきたいカメラの基礎知識~カメラの露出について

露出という言葉をご存知でしょうか。聞いたことはあるけど、何のことだか分からないって方がほとんどかもしれません。

露出とは、「カメラのレンズを通過してくる光の総量や、画像そのものの明るさのことをいい、絞りとシャッタースピード、感度の組み合わせによって決まる」ものです。

この説明だと少し難しいかもしれませんね。
ちゃんと覚えるに越したことはありませんが、めっちゃ簡単に言うと、「写真の明るさのこと」です。
自分の撮影した写真で、明る過ぎて色が飛んじゃった写真や、暗過ぎて何が写っているか分からない写真ってありませんか?

前者を「露出オーバー」、後者を「露出アンダー」と言います。いずれも光を入れる量を間違えちゃっています。
ちゃんと撮れた写真は「適正露出」と言います。

被写体によって露出を変えて撮ってみよう

露出は意図的に変えることが出来ます。
これを「露出補正」といって、大切なテクニックの1つなので覚えておきましょう。

露出はカメラが勝手に調整してくれますが、その場の明るさで的確に判断してくれるものではありません。
白い被写体を撮る時は、明るい場所として判断し、黒い被写体は暗い場所と判断されます。
なので、たとえば「白猫を撮る時は明るい場所」だと判断されます。
『明るい場所だから、光は少なくてもいい』となり、結果として暗く撮れてしまいます。
同様に、ゲレンデで写真を撮ると暗く写ります。

これを避けるためには自分で露出を変更しなくてはいけません。
変更の方法はカメラによって違うので、カメラの説明書を読んで下さい。
明るく写るな、暗く写るな、と思った時には変更しましょう。

猫の撮影でいえば、単純に『白猫を撮る時は露出を+側に』、『黒猫を撮る時は、−側に』しましょう。

上記で説明した、「部屋の照明を使って逆光で撮る」は+側で明るく撮っています。「逆光でドラマチックに撮る」は−側で暗く撮っています。

B-1_syasin_12-8
(露出を「+1」に設定。これで少し明るく撮れます)
B-1_syasin_12-9
(−1で撮影。暗いのでふんわり感もありません)
B-1_syasin_12-10
(±0で撮影。「適正露出」で撮っていますが、もう少し明るい方がふわっとした感じが出ます)
B-1_syasin_12-11
(+1で撮影。白が少し飛んでしまっていますが、ふんわりした写真になりました)

光を意識して、写真を見ながら露出補正が出来れば、写真の腕がぐんとあがります。少しずつでいいので挑戦してみて下さいね。

■記事に登場する猫ちゃんたちの紹介はこちら!→ かわいい猫の撮り方レシピ10「番外編・わが家の猫紹介」