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「うちの愛犬は食欲なら誰にも負けない!」「今まで餌を残したことは一度もない!」という愛犬が餌を食べない・残すようになったら、飼い主さんはとても心配になると思います。

今まで元気で残さず餌を食べていた犬が餌を食べなかったり、食欲が落ちてきた場合、どのような原因が考えられるのか、またどのような解決策があるのかについて考えていきましょう。

まずは、愛犬の食欲が落ちた・餌を食べない原因を探る

愛犬が急に餌を食べなくなったり、食欲が落ちたのなら、まずはそれが「いつから」なのかを思い出してみてください。 「いつから」ということが特定できるようであれば、その前後に愛犬と「どこ」に行って、「なに」をしていたか、また、愛犬が「なにを食べていたか」を思い出してみましょう。 一つ一つ振り返りながら思い出していくことで、愛犬の食欲がなくなってしまった原因を特定できる場合があります。

原因を特定するポイントと、解決策をいくつか挙げてみます。
なにか少しでも気になることや思い当たることはありませんか?

散歩の途中や家の中で拾い食い・盗み食いなど「誤飲」をしたような形跡はないか。

もしあれば、すぐに犬を動物病院に連れて行きましょう。
食べてしまったものによっては放っておくと死に至る場合もあり、すぐに吐きださせるか、獣医師が必要と判断した場合は開腹手術で摘出させることもあります。

ドッグフード以外の食べもの(おやつなど)をあげていないか。

普段食べていたドッグフードよりも「おいしいもの」を食べたことによって、それ以外を食べなくなってしまうことがあります。 また、単純におやつをたくさん食べてしまうとお腹がいっぱいになってしまって、犬が餌を食べなくなってしまうこともあります。

ドッグフードは犬に必要な栄養バランスを考えて作られているので、普段食べているドッグフードをメインにし、おやつは極力控えるようにしましょう。

突然、ドッグフードの種類を変えていないか。また、ドッグフードの保管場所は常に適温が保たれていたか。

犬は嗅覚がすぐれているのでニオイにとても敏感です。 今まで食べ慣れたドッグフードの種類を変えるだけで、受け付けない場合があります。 フードを新しく替える場合は、今まであげていたフードに新しいフードを混ぜながら、少しずつ切り替えていきましょう。

また、ドッグフードが直射日光に当たり続けていると傷んでしまったり、湿度の多いところに置いておくと食感が変わってしまうこともあります。 ドライのドッグフードは袋を開けた瞬間から劣化が始まるので、米びつのような長期保存に適したケースに移すようにし、直射日光が当たる場所や気温変化の激しい場所は避けて保管しましょう。

 

メス犬ならヒートの前後、オス犬ならヒート中のメス犬に出会っていないか。

女性も生理中は体調がすぐれないことがありますが、犬も同様にヒート中は体調がすぐれないことがあります。
また、オス犬はヒート中のメス犬に出会ってしまうと、そのメス犬のことが寝ても覚めても忘れられず、食事がのどを通らなくなってしまうこともあります。
この場合は、どちらも時間の経過とともにおさまるので特に心配はいりません。

愛犬がストレスと感じることをしていないか。

愛犬が苦手な場所(動物病院、トリミングサロン、ドッグラン、ドライブなど)に連れて行ったり、長時間留守番をさせたり、ハウスやサークルなどに入れっぱなしにしたりすることで、ストレスがかかり、食欲が落ちてしまうこともあります。
また、やむを得ないことですが、転居なども当然大きなストレスがかかります。

病院などは仕方がないですが、愛犬が苦手な場所は極力避けたり、少しずつ時間をかけて慣れさせるようにし、愛犬に大きなストレスを感じさせないようにすることが大切です。

他にも・・・感染症や内臓疾患、老化などが原因のことも

老化が原因の場合

犬も人と同じように高齢になるにつれて、食が細くなり、若いころに比べると食欲が落ちてくることが多くあります。 
若い犬用のドッグフードでは内臓に負担が大きい場合もあるので、消化吸収しやすい高齢犬用のフードに切り替えてあげるとよいでしょう。
また、高齢犬の場合は歯槽膿漏を起こしていて、食べたくても食べられなくなっているケースも見受けられます。
ドライのフードのままでは噛むことが難しそうであれば、フードをお湯でふやかして食べやすくしてあげたり、柔らかい食感のウェットフードをあげるようにするとよいでしょう。
高齢になった愛犬にどのような餌をあげたらよいのかは、一度動物病院で相談してみるとよいでしょう。

感染症や内臓疾患が原因の場合

ウィルスが原因の感染症として有名なのは、犬ケンネルコフ(犬伝染性気管支炎)。
食欲不振、くしゃみや鼻水、咳、熱、目の充血、倦怠感など、人の風邪の症状と同じような症状が見られます。
感染した犬の咳やくしゃみから感染します。特に免疫力の弱い子犬や高齢犬がかかると重篤化しやすく危険な病気ですが、混合ワクチンを接種していれば防ぐことができます。
また、がんなど内臓に異常が起きても食欲は落ちます。
感染症や内臓疾患が起きている場合、餌だけでなく水も受け付けなることもあります。
症状によっては、急に食欲が落ちる場合もあれば、ゆるやかに食欲が落ちて行く場合もあります。
食欲不振だけではなく、愛犬の様子がいつもと違っておかしいなと思ったら、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

子犬の場合

成長期の元気な子犬は、常に飢えているかのごとくよく食べるものです。
食欲があまりないようであれば、感染症や内臓疾患が起きていたり、なんらかの先天性疾患も考えられます。
成犬であれば、1~2日餌を食べなくても問題がなくても、3~4カ月くらいまでの子犬の場合、半日食べないだけでも危険な状態になることもあります。
単なる小食という場合もありますが、「餌をあげても食べない、喜ばない」といった場合には、一度動物病院を受診すると安心です。

 

犬も人と同じように季節の変わり目で食欲が落ちたり、ちょっと胃がもたれたり、体調がすぐれなかったり…ということがあります。
多くの場合は多少、食欲が落ちてもそれほど心配することはありませんが、中には緊急で治療が必要な場合もあります。
犬は体調不良を自分の口からは語ってくれないので、いつもより食欲が落ちていたり、体調が悪そうにしていれば、すぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。