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近年、獣医学も飛躍的に進み、わんちゃんの平均寿命も右肩上がりで伸びています。
それに伴い、わんちゃんのシニア時代も長くなってきて、シニア世代特有の病気も増えています。
その代表的な病気ともいえるのが、わんちゃんの白内障。
人間の白内障と同じで、眼の水晶体の全部、もしくはその一部分が白く濁ってしまう病気です。

人間もわんちゃんも年齢が上がるにつれて老化現象の一つとして、白内障になる確率が高くなりますが、わんちゃんの場合、「先天性白内障」「若年性白内障」と呼ばれる5歳以下のわんちゃんの白内障率が高いのも特徴です。

「先天性白内障」の場合、原因は老化現象ではなく遺伝によるため、早ければ生後間もなく発症してしまう場合もあり、白内障の手術を受ける半分以上が5歳以下のわんちゃんだとも言われているほどです。

白内障はまだ進行が進んでいない軽度であれば、点眼薬をさすことで進行を遅らせることができます。
わんちゃんの目が少しでも白く濁って見える瞬間があったら、すぐに動物病院に連れて行ってあげてください。


白内障の症状とは?

水晶が白く濁ってしまうことで、視界がぼやけてしまい、モノが見えづらくなってしまいます。

水晶体の濁りが一部分のうちは普段どおりに歩けてしまうので、飼い主さんも気づかないことが多いようです。

また、わんちゃんは人間よりも嗅覚や聴力が優れているので、ほとんど見えていなくても、慣れたおうちの中では何不自由なく過ごせてしまう場合もあるようです。
そのため、飼い主さんもまったく気づかず、わんちゃんが転んだり、壁にぶつかったりすることが多くなって初めて、目の異常に気づく場合が多いようです。

わんちゃんも白内障になると目が白く濁ってきます。
早期発見には、日ごろから意識的にわんちゃんの目の状態をチェックする習慣を持つとよいでしょう。

初めてわんちゃんを飼う場合、正常な状態なのか、白く濁ってきているのかわかりにくいかもしれません。
ワクチン接種などで動物病院に行く際に、あわせて目の状態も診ていただくと安心です。


白内障には「先天性白内障」と「後天性白内障」がある

残念ながら遺伝的に白内障の遺伝子を持っているわんちゃんがいます。

先天的に白内障の遺伝子を持っているわんちゃんの場合、人間の40歳近くにあたる5,6歳くらいまでに白内障になる確率が高く、その場合、「先天性白内障」「若年性白内障」と呼ばれ、人間よりもその率が高いのが特徴です。

シーズー、ヨークシャテリア、アメリカンコッカスパニエル、ダックスフンド、ビーグル、パグ、キャバリアなどが白内障になりやすい犬種と言われています。

「後天性白内障」の場合は、目をケガしたり、糖尿病などの病気が原因となって白内障となる場合のほか、加齢などが白内障の原因になります。

白内障の治療法は?

白内障がまだ初期段階の場合は、人間と同じように白内障用の点眼薬を目にさすことで白内障の進行を遅らせることができます。

白内障の症状が進んでしまっている場合は、外科的手術で白く濁った水晶体を取り除く治療法が取られます。
白く濁った水晶体を取り除いたら、人工の眼内レンズを挿入することで視力が回復します。
わんちゃんの白内障の治療の場合は全身麻酔での手術になり、経過観察も兼ねて1週間程度の入院が必要です。
合併症等のリスクはゼロではありませんが、白内障の手術は成功率9割以上といわれ、かなり成功率の高い手術といわれています。


気になる白内障の手術代は?

白内障の手術をする場合、手術費用以外にも検査費用、入院費などもかかってきます。

ペット保険の最大手「アニコム損害保険株式会社」によれば、

「白内障の治療として「手術(眼内レンズ挿入)」を行う場合がありますが、眼科手術用の機器を揃えた専門性の高い病院等で行われること、また、眼内レンズ自体が比較的高価であることから、診療費も高額となる傾向が見られます。手術を行った場合、白内障の診療費は平均約34万円(保険金支払額より推定)」

の費用がかかるとのことです。
(http://www.anicom-sompo.co.jp/company/news/news_0101008.html)

1眼だけで平均約34万円ですから、両方の眼を手術する場合はさらに費用がかかってくることになります。

わんちゃんを失明から守るには早期発見が大事

白内障は目が白く濁ってくるのが特徴です。

日ごろから、わんちゃんの目の状態を気にかけるようにしているだけでも、かなり早期に発見することができ、症状が軽度のうちであれば点眼薬をさすことで白内障の症状を遅らせることができます。

しかし、白内障が進んで、網膜まで異常が起きてしまうと、手術をしても視力の回復の見込めないため、飼い主さんが「白内障の手術をしてあげたい!」と思っても、手術が適用外と診断されてしまいます。

早期発見がとても大事な病気ですので、かかりつけの動物病院で定期的に目の状態を確認してもらうと安心です。

また、白内障の治療は高額になるので、万が一に備えて早めにペット保険に加入することもおすすめします。