A-1_nekonoketunyou

猫のトイレを片付けるとき、おしっこの状態もチェックをしていますか?
猫はおしっこの病気にかかりやすく、命にかかわることも少なくありません。

ここでは、猫のおしっこに血が混じっている場合に考えられる原因と対処法について解説していきます。

猫が血尿をしたときに考えられる病気

猫のおしっこが赤く血が混じっていたり、おしっこの出口に血がにじんでいるなどの症状が見られたら、まず病気を疑いましょう。

猫のおしっこに血が混じっているときに考えられる主な病気には、次のようなものがあります。

1. 尿路結石(下部尿路症候群)

症状

トイレに行くのにおしっこが少ししか出ないため、何度もトイレに行き、時には痛みや不快感で辛そうに鳴いたりすることもあります。
また、おしっこが乾燥すると、サラサラな結晶が残ったり、突然血尿が出ることもあります。
血尿が出るのは、結石が膀胱や尿道を傷つけて出血をしている証拠。
ひどくなると、おしっこがまったく出なくなってしまい、2~3日おしっこが出ないままにしておくと腎臓に負担がかかり尿毒症を引き起こすこともあります。
尿毒症は、嘔吐と下痢を伴い、ひどい脱水症状から命にかかわることもあります。

猫のおしっこの出が悪いと思ったら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

原因

猫はもともと乾燥地帯で暮らしていたため、水をあまり飲まなくてもよい体の仕組みをしています。
そのため、少ない水分に老廃物を濃縮した濃いおしっこをします。
この状態は結石を作りやすく、猫はもともと尿路結石になりやすい体質と言えます。
また、ミネラル分(主にマグネシウム)の多いドライフードを与えられるなどの食事の影響によっても、おしっこの中に結石ができやすくなってしまうこともあります。

また特に、雄猫の尿道は細くて長く、先端がさらに細くなっているため結石がつまりやすく、尿路結石にかかりやすくなります。

治療&予防方法

病院では、カテーテルを尿道口から入れて尿道を洗浄し、結晶を外へ洗い流します。
尿道の結晶を取り除いても、膀胱の中に結晶が残っている場合が多いので、しばらくは治療を続けなければなりません。

病院で療養食が処方される場合にはそれを与え、猫の食事をきちんと管理することが大切です。

予防としては、水を多めに飲ませることが大切です。
お水をあまり飲みたがらない猫は、ウェットフードをあげると食事で水分も一緒に摂ることができるので、ドライフードと合わせてあげるなど工夫してみてください。
また、猫がトイレを嫌がらないよう、トイレをいつも清潔にしておくことも大切です。

2. 膀胱炎

症状

おしっこをしても残尿感があるため頻繁にトイレに行きますが、おしっこは少量しか出ません。
血尿、またはおしっこが濁るなどの症状もあります。
お腹をさわると痛がる、おしっこの回数が増えた、発熱などの様子にも注意し、そのような症状があればすぐに動物病院で検査をしてもらいましょう。

原因

膀胱炎のほとんどは細菌に感染して起こります。ストレスが原因で起こることもあります。
また、年を取るごとに免疫力が低下するため、細菌性の膀胱炎にかかりやすくなり、老猫の膀胱炎は、頻繁に繰り返し起こることもあります。

治療&予防方法

動物病院で抗生物質を投与して様子を見ます。
予防として、トイレは常に清潔に保ち、部屋の各所にトイレを置くなど、猫がトイレのストレスを感じないような環境を作ってあげましょう。

3. 玉ねぎ中毒

症状

おしっこに血色素(ヘモグロビン)が混じり、赤や黒色のネギのニオイがするおしっこが出ます。
また、中毒症状によって元気がなくなったり、ひどい貧血、ふらつき、黄疸、嘔吐、下痢などが起こることもあります。
このような症状が見られたときは、すぐに動物病院へ行きましょう。
その際、排泄物や吐いたものを持っていくと、獣医さんの正確な診断や治療の助けになります。

原因

玉ねぎや長ネギ、にんにくなどのネギ類を食べてしまったときに見られます。
玉ねぎであれば、体重1kgあたり28gほどの摂取で中毒を起こすと言われていますが、個体差もあるため、これらを食べさせないことが肝要です。

治療&予防方法

吐き気や下痢を止める内科療法を行います。重症のときは、元気が回復するまで1~2か月かかることもあります。
ネギ類は、猫が触ったり食べることのできないようにしっかり保管をしましょう。
ネギ類を直接食べなくても、ネギ類の入った煮汁や料理を食べても中毒を起こします。猫がどんなにほしがっても、与えないようにしましょう。

血尿が出たら、すぐに動物病院へ

猫が血尿を起こす原因は、ほかにも膀胱の腫瘍(ガン)や、カルシウム不足によって起こる上皮小体(副甲状腺)という器官の異常、免疫疾患の一つで赤血球が破壊される溶血症なども血尿の原因として挙げられます。
いずれにしても、おしっこに血が混じるのは何かの病気のサインと考え、手遅れにならないよう、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
また、普段から猫のおしっこをよく観察し、異変に早く気付いてあげてくださいね。